龍とわたしと裏庭で⑥【高3新学期編】
「具合が悪くないなら、もう一度中を見に行こう。君が撫でていた犬を僕に見せてくれ」
ホント? いいの?
「おいで」
わたしは、差し出された腕の中に飛び込んだ。
よかった。
あの子を見たら、きっと圭吾さんだって気に入るわ。
圭吾さんと手を繋いで、もう一度ペットシェルターの中に入った。
また大きな犬達が一斉に吠えて――
あれ?
辺りは、シンと静まり返った。
何??
犬達は柵の奥でしっぽを丸めて小さくなっている。
わたしにしっぽを振ってくれたラブラドールでさえ、地べたに伏せていた。
「さっきはものすごく吠えていたのに……」
「僕が怖いんだよ」
圭吾さんがボソッと言った。
ホント? いいの?
「おいで」
わたしは、差し出された腕の中に飛び込んだ。
よかった。
あの子を見たら、きっと圭吾さんだって気に入るわ。
圭吾さんと手を繋いで、もう一度ペットシェルターの中に入った。
また大きな犬達が一斉に吠えて――
あれ?
辺りは、シンと静まり返った。
何??
犬達は柵の奥でしっぽを丸めて小さくなっている。
わたしにしっぽを振ってくれたラブラドールでさえ、地べたに伏せていた。
「さっきはものすごく吠えていたのに……」
「僕が怖いんだよ」
圭吾さんがボソッと言った。