龍とわたしと裏庭で⑥【高3新学期編】
「それは『チロ』。美月ちゃん、微妙に外してくるのはわざと?」
悟くんは苦笑した。
「わたしは、いつでも真剣です」
そうだよね
美月は誰もが振り返るような美少女で、頭もいいのに、どこかズレている。
「皆さん、お茶はいかが?」
開いたドアから、悟くんのお母さんが顔を出した。
「僕がやるよ。貸して」
悟くんがサッと立ち上がって、お母さんからトレーを受け取った。
ティーポットの紅茶に、お手製のパウンドケーキが添えられている。
「あら! 可愛いわね」
悟くんのお母さんは、サークルの中を覗き込んで言った。
「要の所から貰って来たんですって?」
「はい」
「いいわね。わたしも一匹探してもらおうかしら」
「五人も子供がいるのに、まだペットの世話なんてしたいの?」
悟くんが紅茶を注ぎながら言う。
悟くんは苦笑した。
「わたしは、いつでも真剣です」
そうだよね
美月は誰もが振り返るような美少女で、頭もいいのに、どこかズレている。
「皆さん、お茶はいかが?」
開いたドアから、悟くんのお母さんが顔を出した。
「僕がやるよ。貸して」
悟くんがサッと立ち上がって、お母さんからトレーを受け取った。
ティーポットの紅茶に、お手製のパウンドケーキが添えられている。
「あら! 可愛いわね」
悟くんのお母さんは、サークルの中を覗き込んで言った。
「要の所から貰って来たんですって?」
「はい」
「いいわね。わたしも一匹探してもらおうかしら」
「五人も子供がいるのに、まだペットの世話なんてしたいの?」
悟くんが紅茶を注ぎながら言う。