龍とわたしと裏庭で⑥【高3新学期編】
4
暗がりの中、圭吾さんが起き上がるのが分かった。
「待って! まだ明かり点けちゃダメ!」
「どうした?」
「わたしのパジャマどこか分かんない」
圭吾さんが笑った。
「だから明かりを点けるんじゃないか。暗い中で探しても見つからないよ」
カチッと音がして、サイドテーブルの上のランプが点いた。
うわっ!
わたしは、慌てて毛布の中に潜りこんだ。
「志鶴」
圭吾さんが毛布の上から、わたしの頭をポンポンと軽くたたく。
「ほら、着せてあげるから起きなさい」
「いい。自分でする」
わたしは片手だけ出して答えた。
手の上にはらっと布が落ちてきた。
「僕は後ろを向いてるから」
毛布を目の下まで引き下げると、ベッドの端に腰掛ける圭吾さんの背中が見えた。
「待って! まだ明かり点けちゃダメ!」
「どうした?」
「わたしのパジャマどこか分かんない」
圭吾さんが笑った。
「だから明かりを点けるんじゃないか。暗い中で探しても見つからないよ」
カチッと音がして、サイドテーブルの上のランプが点いた。
うわっ!
わたしは、慌てて毛布の中に潜りこんだ。
「志鶴」
圭吾さんが毛布の上から、わたしの頭をポンポンと軽くたたく。
「ほら、着せてあげるから起きなさい」
「いい。自分でする」
わたしは片手だけ出して答えた。
手の上にはらっと布が落ちてきた。
「僕は後ろを向いてるから」
毛布を目の下まで引き下げると、ベッドの端に腰掛ける圭吾さんの背中が見えた。