龍とわたしと裏庭で⑥【高3新学期編】
手にしていた物は、圭吾さんのパジャマの上側だった。
これなら取り合えずお尻まで隠れるから、まっいいか。
圭吾さんを気にしながら、ゴソゴソと着る。
こういう時、自分がものすごく無知で不器用な気がする。
大人の女性は、こんな場面でどういう態度を取るものなの?
「もういいよ」
わたしのバカ――かくれんぼみたいじゃない。
圭吾さんが半身になって振り向いた。
わたしは落ち着きなく髪に手をやって、
「グチャグチャになってる?」
って聞いた。
圭吾さんはニッコリと笑って、わたしの髪を指で梳かした。
「綺麗だよ」
心臓が跳ね上がった。
髪、きっともつれてる。
おまけにスッピンだし。
これなら取り合えずお尻まで隠れるから、まっいいか。
圭吾さんを気にしながら、ゴソゴソと着る。
こういう時、自分がものすごく無知で不器用な気がする。
大人の女性は、こんな場面でどういう態度を取るものなの?
「もういいよ」
わたしのバカ――かくれんぼみたいじゃない。
圭吾さんが半身になって振り向いた。
わたしは落ち着きなく髪に手をやって、
「グチャグチャになってる?」
って聞いた。
圭吾さんはニッコリと笑って、わたしの髪を指で梳かした。
「綺麗だよ」
心臓が跳ね上がった。
髪、きっともつれてる。
おまけにスッピンだし。