龍とわたしと裏庭で⑥【高3新学期編】
わたしと逆ね。
「わたしはここで、羽竜家の一員でいたい」
わたしがそう言うと、亜由美がわたしの肩を抱いた。
「志鶴にも、ちゃんと希望があるじゃない」
「そんなんでいいの?」
「そこから始めるのよ」
そうか
「英文科か国文科あたりが無難じゃない?」
うーん
じゃあ、そのどっちかをダーツで決めようか
ペラペラとパンフレットをめくる。
「痛っ」
「どうしたの?」
「紙で切ったみたい」
わたしは右の人差し指を目の前に近づけた。
小さな傷から血が滲んでいる。
「紙で切ると痛いんだよね。絆創膏あるから指出しな」
「わたしはここで、羽竜家の一員でいたい」
わたしがそう言うと、亜由美がわたしの肩を抱いた。
「志鶴にも、ちゃんと希望があるじゃない」
「そんなんでいいの?」
「そこから始めるのよ」
そうか
「英文科か国文科あたりが無難じゃない?」
うーん
じゃあ、そのどっちかをダーツで決めようか
ペラペラとパンフレットをめくる。
「痛っ」
「どうしたの?」
「紙で切ったみたい」
わたしは右の人差し指を目の前に近づけた。
小さな傷から血が滲んでいる。
「紙で切ると痛いんだよね。絆創膏あるから指出しな」