龍とわたしと裏庭で⑥【高3新学期編】
「志鶴?」
へっ?
顔を上げると、圭吾さんが訝しげにわたしを見下ろしていた。
「何をしているの?」
「えーと」
わたしはヘラッと笑ってごまかそうとしてみた。
「……英才教育?」
圭吾さんは腕を組んだ。
「ふーん、で?」
「ほ……本当は、進路相談です」
ペロが現国の教科書に向かって、ワンッ!と吠えた。
あ、やっぱり?
わたしもそっちかなぁって思っていたんだ。
へっ?
顔を上げると、圭吾さんが訝しげにわたしを見下ろしていた。
「何をしているの?」
「えーと」
わたしはヘラッと笑ってごまかそうとしてみた。
「……英才教育?」
圭吾さんは腕を組んだ。
「ふーん、で?」
「ほ……本当は、進路相談です」
ペロが現国の教科書に向かって、ワンッ!と吠えた。
あ、やっぱり?
わたしもそっちかなぁって思っていたんだ。