龍とわたしと裏庭で⑥【高3新学期編】
「犬と猫がほとんどだけど、中を見てみないかい?」
要さんが言った。
「お気に入りが見つかるかもしれない」
「見ます」
わたしは頷いた。
「じゃ、要と行っておいで。気に入ったのがいれば連れて帰ろう」
圭吾さんの言葉に、わたしは驚いた。
「圭吾さんは?」
「僕はここで待っているよ」
「でも――」
「いいから行っておいで」
おかしい……
絶対に変だよ
いつもの圭吾さんなら、必ずついてくるはずだもの。
「おいで、志鶴ちゃん」
要さんに促されて、わたしは入口に向かった。
途中、二回くらい振り向いたけど、圭吾さんは微笑んで手を振るばかりだ。
「要さん?」
「何だい?」
要さんが言った。
「お気に入りが見つかるかもしれない」
「見ます」
わたしは頷いた。
「じゃ、要と行っておいで。気に入ったのがいれば連れて帰ろう」
圭吾さんの言葉に、わたしは驚いた。
「圭吾さんは?」
「僕はここで待っているよ」
「でも――」
「いいから行っておいで」
おかしい……
絶対に変だよ
いつもの圭吾さんなら、必ずついてくるはずだもの。
「おいで、志鶴ちゃん」
要さんに促されて、わたしは入口に向かった。
途中、二回くらい振り向いたけど、圭吾さんは微笑んで手を振るばかりだ。
「要さん?」
「何だい?」