龍とわたしと裏庭で⑥【高3新学期編】
美幸が頷く。


わたしを信じてくれる人がいる。

不思議だけど、それだけで自信が持てた。


わたしはきっと、素敵な女性になれる。


圭吾さんに釣り合うような、

圭吾さんを支えられるような、

――そんな大人の女性に。


「って言っても」

美幸がコワイ顔をした。

「隠したって、心配事がなくなる訳じゃないんだからね!」


へぇ~い


「不満そうね……分かってないわよ、この子」


分かってますわ、亜由美お姉様。


「まっ、事と次第によっては、悟くんが締め上げてくれるから大丈夫でしょ」


「そうね。昼休みが楽しみだわ」


し……締め上げるって、何?

どれ?

どういう事?


慌てふためくと、二人がニッと人の悪い笑みを浮かべた。

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