☆甘い授業と俺☆
「じゃあ、どうして見合いを断るんだ?」
…なぜ、ここでその話を出すんだ…。
「なぜって…沙織さんは……」
視界に誰か写った、
と思ったら。
「沙織さんは?」
「璃優…?」
父さんが聞き返してくるのを無視して、
父さんの後ろの方にいる人物をみた。
「りゆう…?」
父さんは不思議そうに聞いてくる。
「どうした…?」
璃優に近づき、話しかけた。
璃優は横に首を振って、メモ帳に書いた。
"何でもない…あとででいいです!"
「そっか、あとでいくな!」
璃優はうなずき、走っていった。
「瑞樹?」
父さんがいるんだった…。