☆甘い授業と俺☆
「先生?」
「二人のときは"先生"じゃないだろ?」
笑いながらいった。
「瑞樹…」
照れぎみに言う璃優が愛しくてしょうがない。
「なんだ?」
笑いながら答えた。
「先…じゃなくて、瑞樹はどうして医者になろうと思ったの?」
突然の璃優からの質問。
「…え?」
思わず思ったことを口にしてしまった。
「いや、特に理由はないけど何となく思った♪」
璃優はそう言いながらも、俺の答えを期待している。
何で医者になったか…。
「…」
今ふと振り返ると、曖昧な記憶でしかなかった。
なんでだっただろう?