☆甘い授業と俺☆
「どうしていってくれないの?
私たちを疑ってる?
信用できない?」
あっちゃんと言う子が声をあげる。
「あす、やめなよ。」
萌恵と言う子が止める。
「そういうことじゃないよ。」
素直に言葉にした。
「「…え?」」
ふたりの声が揃った。
「俺は君たちをそんな風に見ている訳じゃな。
ただ、璃優が学校に行かなくなった理由や、例えばどこに居たとか、…どうしてそうなったとか…。
璃優に関することは、璃優を好きなら…璃優が大切なら。
俺は璃優から直接聞くべきだと思うよ?」
「「…」」
「それに、変に第三者や部外者が言葉を漏らすと、ある事ない事流れちゃうからね。
それで誰が傷つくか…ふたりならわかるよね?
だから、俺は璃優が話すまでなにも言わない。
誰にも言わない…。」