☆甘い授業と俺☆
「…」
「…」
夏井が璃優からの手紙を読んでいる。
その沈黙が俺には長く感じた。
「…だからなんですか?」
「え…?」
読み終えたのか、
突然夏井から話を振られた。
「こんな文で信じるんですか?」
…まぁ…
たしかにそうだよなぁ…
「俺は…確かに夏井の言うこと…。
正しいと思うよ。
でも、俺は璃優を信じたい。
裏切るようなことはしたくない。」
「とか言って…。
自分が裏切られてるじゃないですか!」
「ハハッ。」
「そんな…患者に尽くしすぎるのって…。
どうかと俺は思います。」
ハハッ。
本当に…できたやつだよな。
夏井は。
夏井の言っていることに、誤りはない。
てか、正しいことばかりだ。