☆甘い授業と俺☆
☆最終章☆
最後の出会い Side瑞樹
「ではお大事にどうぞ!」
変わらず精神科への患者は耐えない。
璃優がいなくなって6ヶ月弱か…。
ふと思った。
ガラッ
静かに扉が開く音がしたが、
気にならなかった。
「…!!」
田中さんがなにも言わないのが珍しいな
と感じて、後ろを向こうかと思ったら、
「だーれだ!」
急に目隠しをされた…。
この声…。
この台詞…。
璃優……?
「り…ゆう…?」
目を隠してきた手をつかみ、後ろを向いた。
「久しぶり。瑞樹♪」
笑顔で璃優は言ってきた。
「璃優…」
俺はそんな璃優を抱き締めた。