☆甘い授業と俺☆
☆番外編☆
あの時 Side璃優
きっと瑞樹には見抜かれてたんだと思う。
旅行の時の私の態度を。
だって。
私は、それより前から考えていたことがあったから。
二回目にお父さんが来た辺りかな?
お兄ちゃんからも連絡があったんだ。
まぁ、元々毎日連絡は入っていたんだけど。
病院にいることがばれたらしくて、お兄ちゃんから連絡があった。
久々に電話に出たんだ。
「もしもし?」
『璃優…!?』
「うん。どうしたの?」
久々のお兄ちゃんとの電話。
会話に、自然と顔がほころんだ。
『どうしたのじゃないだろ。こっちの台詞だ!』
お兄ちゃんは笑いながら、安心したような声を出した。
「ふふっ♪」
『璃優。今病院にいるんだって?』
…え?
笑いが止まった。
一瞬耳を疑った。
今なんて?
「…え?」
『…精神科に入院…してるって聞いた。』
…うそ。
…嘘でしょ…?