☆甘い授業と俺☆
お兄ちゃんには言わなかったけど、この時から私の気持ちは決まってた。
明日。
私が瑞樹と外出する。
もう、それで瑞樹とバイバイだと。
決めたんだ。
友達にあったり、大変だったよ?
瑞樹と一つになったんだ。
もう、決心は揺らがなかった。
次の日、病院に昨日の友達が来た。
あっちゃんと萌恵。
二人が帰ったあと、お兄ちゃんに電話した。
『はい』
「お兄ちゃん」
『ん?』
お兄ちゃんは自分からは聞いてこなかった。
「…明後日の朝、朝早くに病院に来て。」
『…え?』
「私お兄ちゃんと暮らす。」
もう決めた。
お兄ちゃんが何を言うかは分からない。
けど、揺らいだりはしない。
『ん。わかった。いいんだな?』
「うん。」
『じゃあ、朝5時ごろいくな?』
「うん待ってる。」
そう約束をして電話を終えた。