☆甘い授業と俺☆
家についたみたいで、車が止まった。
そしたら荷物を持ったお兄ちゃんがドアを開けてくれた。
「璃優。」
「もぅ。自分で開けられるよ!」
「いいから!」
私の手を取り、引っ張った。
「…ありがとう!」
「ここが俺のマンションな!
部屋は310だから。」
部屋に入ると広かった。
「ひろい!」
「だろ!璃優はこの部屋使って!」
あき部屋に案内された。
「ありがとう!」
ベッドも机も…私の家から運ばれているみたいだ。
「お兄ちゃんが運んでくれたの…?」
「うん!」
「ありがとう!お母さん…たちには…?」
「言ってないよ。璃優が嫌なら言わないつもり。
ただ、荷物がなかったら病院を抜け出したことはバレるかもしれない。
けどここにいることはバレないだろう。」
「お兄ちゃん…。」
私はお兄ちゃんに抱きついた。
「璃優…」
「お兄ちゃん…ありがとう!」
私って…涙腺が緩いかも知れない。
「璃優。」
お兄ちゃんが抱き締め返してくれた。