☆甘い授業と俺☆


家についたみたいで、車が止まった。


そしたら荷物を持ったお兄ちゃんがドアを開けてくれた。



「璃優。」


「もぅ。自分で開けられるよ!」


「いいから!」


私の手を取り、引っ張った。


「…ありがとう!」


「ここが俺のマンションな!
部屋は310だから。」


部屋に入ると広かった。


「ひろい!」


「だろ!璃優はこの部屋使って!」


あき部屋に案内された。


「ありがとう!」


ベッドも机も…私の家から運ばれているみたいだ。


「お兄ちゃんが運んでくれたの…?」


「うん!」


「ありがとう!お母さん…たちには…?」


「言ってないよ。璃優が嫌なら言わないつもり。
ただ、荷物がなかったら病院を抜け出したことはバレるかもしれない。
けどここにいることはバレないだろう。」


「お兄ちゃん…。」


私はお兄ちゃんに抱きついた。


「璃優…」


「お兄ちゃん…ありがとう!」


私って…涙腺が緩いかも知れない。


「璃優。」


お兄ちゃんが抱き締め返してくれた。



< 240 / 249 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop