☆甘い授業と俺☆


「璃優は泣き虫だな!」


お兄ちゃんは笑いながら言ってきた。


「璃優。今まで辛い思いさせてごめんな?」


お兄ちゃん…。


「お帰り。」


「ただいま…お兄ちゃん。」


つらかった。


けど、お兄ちゃんがいる。


お兄ちゃん。


本当にありがとう。





数日後

私は新しい学校に通うことになった。


お兄ちゃんが学校まで送ってくれた。

「それじゃあよろしくお願いします。」


「はい!」


お兄ちゃんと校長先生が話していた。


「じゃあな。家で待ってるから。」


「うん。ありがとう。ばいばい!」



お兄ちゃんは帰っていった。


「校長の石井です。安住川さん。学校楽しんでね。」


「はい。ありがとうございます。」



すると一人の女の人が来た。


「あなたね。転入生は!」

女の人が言う。


「はい。安住川璃優です。」


「私はあなたの担任よ。3年G組、鈴木美代。よろしくね。」

鈴木美代先生。

優しそうな若い先生だ。


「よろしくお願いします。」


「えぇ。それじゃあ、教室へ行きましょうか!」



私は先生のあとをついていった。




< 241 / 249 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop