☆甘い授業と俺☆
ホームルームのあとは皆が話しかけてきてくれた。
たくさんの新しい友達と出会えた。
帰りのホームルームも終わり、帰ろうとした。
すると、
「あ、璃優帰るの?」
友達になった一人が声をかけてきた。
「うん!」
「じゃあ、方向が同じところまで一緒に帰ろう!」
「うん♪」
嬉しかった。
私は心の中で"ありがとう"と言った。
彼女の名前は
斎藤 夏波 Saitou Kanami。
一緒に並んで歩いた。
「あ、璃優バイバァーイ!」
「あしたね~♪」
なんてクラスから聞こえてきた。
「うん!バイバイ♪」
泣きたくなるくらい…嬉しかった。
「でねぇ~」
夏波の話を聞きながら校門を出ると。
「璃優!」
え?
「…お兄ちゃん!」
「迎えに来たけど…友達と帰るか?」
「あ…」
どうしよう…。
悩んでいると、夏波が言った。