☆甘い授業と俺☆
「どうぞ!璃優とお兄さんで帰ってください!」
「…え?」
私は夏波の言葉に驚いた。
前の状況がよみがえったから。
「だって、初日から知らない道とかさ、私ととか不安でしょ?
徐々になれていけばいいと思うよ♪」
「…夏波…。」
「じゃあ、明日は一緒に帰ろうね!璃優♪」
「うん♪」
「じゃあばいばい!」
「バイバイ♪夏波気を付けてね!」
「はいよー!」
お兄ちゃんと車にのった。
車を発進させてから、話した。
「よかったのか?」
「うん!明日はあの子と帰るね♪」
「うんわかった!」
夏波…。
一瞬夏波を疑った。
以前…。
前の学校であったことのように感じてしまった。
夏波。
ごめんね。
疑ったりして…。
でもありがとう。
私、ちゃんと信じるね。
人を疑わないよう努力する。
でも実は怖いの。
また前みたいになってしまうんじゃないかって。
夏波。
ありがとう。
信じる力をくれてる気がする。
ありがとう…。