☆甘い授業と俺☆
「私は絶対璃優のそばを離れない。
離れる方がおかしいでしょ?
璃優…私に話してね?
ちゃんと聞くから!
辛かったら溜め込まないで吐いちゃえばいいんだよ!」
「夏波ぃ…」
涙が出てきた。
「なくなぁ~!」
とか言いつつ、しっかり抱き締めてくれた。
瑞樹に言われたみたいで…。
やっぱり辛いよ。
瑞樹。好き。
この気持ちが…最近ね、
大きくなってきてるの。
"璃優"
って優しく呼ぶ瑞樹の声が…。
優しく私の頭を撫でる、瑞樹の手が。
私の頭から離れない。
でも、
夏波に話したら、今まであった心の重みが軽くなった。
私…。
優しくされるのに弱いのかもしれない。
「夏波…ありがと!」
「なんのありがとか分からないけど、どういたしまして♪」
夏波なら本当に信じられる。
夏波。
ありがと。
ありがとうの気持ちで一杯だよ。