雨が見ていた~Painful love~
――えぇ!?
また私、嫌な思いをさせちゃったのかな……。
ドキドキしながらカレの顔をそぅっと覗き込むと
「う、うわぁ!!」
「え、えぇっ!?」
彼は真っ赤になりながら、心底驚いた顔をする。
――な、なんで!?
カレの反応に驚いてキョトンとしていると
「相変わらず変わんねぇのな、アンタ。」
「…え?」
「そういう天然小悪魔なトコ、ほんと心臓に悪い。」
拓真くんはますますワケのわからない言葉を口にする。
て、天然小悪魔??
よくわからない拓真くんの一言に首を捻っていると
「……その様子を見ると、本人は無自覚なんだな。」
ハァ~と疲れたように拓真くんは深い深いため息をつく。