雨が見ていた~Painful love~
鈍感な私にも、このお誘いが何のお誘いであるのかはよくわかる。
きっと……
そういうこと……だよね??
もう付き合って三ヶ月だし。
手も繋いで
キスも交わして
もっと深く繋がる方法は、もうあと1つしか残っていない。
うう!!
ここはウンと言っていいのだろうか!!
拓真くんのことは、本当に大好きだし、いつかはそうなれたらいいな……って思ってる。
だけど、ここで簡単にウンって言っていいのかな。
すぐにウンって言う女の子って軽く見られちゃうのかな。
それとも、ここで拒否しちゃったら拓真くんを傷つけちゃうのかな。
うう……
わからない……
どうすればいいのか全くわからないー!!!!
ウギャアアアアアと頭の中で悲鳴をあげながら、困り果てていると
「返事は……ゆっくりでいいから。」
「え、ええ?!」
「桐谷さんにも都合があるだろうし……、俺、気長にまってるから。」
拓真くんはこんな助け船を出してくれた。