雨が見ていた~Painful love~



パパに怒られたことはショックだ。


だけど…
今ので目が覚めた。



――ダメじゃん、私…っ!!



絶望するにはまだ早い。


そんな時間、もったいないだけだよ!!



私は今…、私にできることを全力でやるだけだ。




「すみません、気合入れ直します。」




絶望モードから戦闘モードにスイッチを入れ替えて、魂のよみがえった目をしてパパにそう言い切ると


「よし。じゃぁ一緒にアイツを連れて逃げるぞ??」


「はいっ!」


パパはいたずらっ子みたいな目をして、そう微笑んだ。





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