雨が見ていた~Painful love~


「え…??」


「理性より本能のほうが正直よ。
何も考えずに彼と向き合って、目の前で生まれた感情に素直に従ってみればいいんじゃない??」



感情に素直に従う??




綾音の口から飛び出した不可解な言葉に首を捻ると




「美織はお利口すぎるのよ。
頭で考えすぎるからおかしくなるの。
欲望と感情に流されるのは決して悪いことではないのよ??」




抹茶パルフェをパクンと頬張りながらいたずらっぽい瞳で綾音は私に語りかける。





「考えてわからなかったら本能に聞けばいい。頭で理解できなければカラダに聞けばいい。」



カ、カラダ!!?
何言いだすのよ、綾音!!

理子ちゃんの毒気に当てられて、キミまでおかしくなっちゃったのかい~~!!?




綾音の口から飛び出した、とびきりエロスな一言に目を白黒させながらワタワタしていると


「そーよ、そーよ。
スキかどうかわかんなかったら、とりあえず響弥とヤっちゃえばいいじゃ~ん。」


ケーキをパクンと口に放りこみながら、悪魔な肉食女子はこともなげにこんな恐ろしい一言を口にする。




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