雨が見ていた~Painful love~
キョウちゃんと私
幼なじみから恋人に変わってから…これと言って特に何も変化はない。
敢えて言うなら仕事終わりにデートしたりご飯食べたり、昔みたいにお互いのおうちを行き来したり…たまにキスしたり……それだけ。
え???
えっち??
そ、そんなのしてないに決まってるでしょ!?
だって…
そんなの恥ずかしすぎる!!
ムリムリムリムリ!!!
3年は待ってくれるって言ってたし…
ちょっとずつそうなれればいいなぁって思ってるんだぁ。
綾音と理子ちゃんは相変わらず。
「さっさとヤリなさいよ!
あんたいい加減、鉄のパンツ外しなさいよ!!!」
「え、えぇ!?」
「そうよ!美織!!
響弥くん体力もあるし…ああ見えて結構テクニシャンだよ…??」
「あ、綾音~~~っ!!!!!」
何だか理子ちゃんと綾音はあれ以来『親友』と呼べる仲に発展していて、ことあるごとに2人で飲み歩いてるみたい。(まぁ、似たもの同士だし気が合うのも頷けるよね。)
たまに3人で会うと必ずこの話題になって、最後には二人のHow to SEX話になって、昏々とお説教が始まる。
「わ、私には私のペースがあるんだからそっとしといて!!」
そして必ず私はこのセリフを吐かされる。
ちょっぴりお節介で口うるさい2人だけど、2人がいたからキョウちゃんの気持ちに気づいたんだよね…。そういう意味ではとってもとっても感謝してる。