雨が見ていた~Painful love~
「イタ……っ!!」
トツゼン降ってわいた、その痛みに驚いて思わず顔から手を離すと
「恥ずかしくねーから、全部見せろ。」
キョウちゃんは私の片方の手首をギュッと握りながら、こんな言葉を口にする。
「……え??」
「オマエのあえぎ声とか表情とか、俺にとっては最高のオカズなんだよ。」
「え、えぇーっ?!」
へ、変態!!
キョウちゃんは変態だ~っ!!
ギョッとしながら、引き気味に彼を見つめると
「あ、その顔は萎える。」
そう言って
キョウちゃんは私の鼻をギュゥっと摘まむ。
「い、いたい!!
痛いよ、キョウちゃんっ!」
涙目になりながら、必死に抵抗すると
「男はなー。女のエロい声とエロい表情に燃える生きモンなの。」
キョウちゃんはフフンと笑いながら、こんな言葉を口にする。
――え、え、えぇ??
キョウちゃんの口から飛び出したオトナな発言にお目目を真ん丸にさせながら驚いていると
「だから、もっと聞かせろ。
美織の恥ずかしい顔と恥ずかしい声がもっと聞きてぇ……。」
そう言って
キョウちゃんはのそのそと体を下に下に動かして、私のおへそにキスをする。
「やっ、くすぐったいよぅ。」
我慢できなくて思わず身を震わせると、キョウちゃんは私の両膝をグッと立たせる。
――え、なんで??
フレアスカートのおかげでかろうじてパンツは隠れているものの、まるで産婦人科にある、あの恥ずかしい診察椅子に座っているような恥ずかしい恰好になってしまった私。
慌てて膝をまっすぐにして、この体勢から逃れようとすると
「アホ。」
「う、きゃぁっ!!!」
「足伸ばされると舐めにくいだろーが。」
イラつきながらそう呟いたキョウちゃんに、また体勢を戻される。