一直線な人気者
私は半分夢の中に意識を飛ばしながら、そんな事を考えていた。


普段全く興味がない明智君に対して、どうしてそんな事を思ったのか。


深く考える前に、私は完全に夢の世界に落ちて行っていた。


―――
――――
―――――…


「あーーなんか眠~~い……早く帰って寝ようっかなぁ~~~~…」


「私は眠くないよ♪」


ピースをして明るく言うと、アクビを手で隠していた真琳の口元が引きつる。


続いて結麻には、頭をパコンとカバンで叩かれた。


「眠くないに決まってんでしょう!HRから2時間目までバッチシ寝てたんだから!!」
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