一直線な人気者
明智君の右隣に座ってる布施君が、アハハとのん気に笑いながら言う。


「そんな才能、必要ない!後明智君、離れて!!」


私はまだ顔を近づけて来ている明智君に、容赦なく言い放った。


「えーー、せっかく桃妃ちゃんの顔近くで見れるのに、離れるなんてヤダ!」


「カワイく言ってもダメ!問4の答えは合ってるから、離れなさい!」


なんで?なんでこうなったのよ!!


えっと確か…最初は結麻と真琳と図書室行こうとしてたのに、途中で明智君に見つかって―――…


『オレも桃妃ちゃんと勉強したいっ!』


とか言って勝手について来たんだ!
< 162 / 363 >

この作品をシェア

pagetop