一直線な人気者
私と同じ机を囲んでいた人だけに聞こえる位の唸り声を発すると、4人共こっちを向く。


「桃妃、ご苦労様」


「アンタも大変だねぇ。今更だけど」


「隼斗、全部お前のせいだぞ」


「えっ?何がだよっ!?」


どうやら明智君の耳にはさっきの言葉は届いてなかったらしく、意味が分かんないって顔をしていた。


「ハァ…疲れた」


勉強疲れと精神的疲れに見舞われ、思わず重いため息を漏らした私。


するとなんでだか、明智君がスッゴイ悲しそうにマユゲを下げた。


私の頭には、ハテナが2~3個飛ぶ。


「桃妃ちゃん…ごめんね」
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