一直線な人気者
過去の記憶を思い返していると、なんか………ボールが地面にぶつかるバウンド音が聞こえた。


イヤ違う……ただバウンドしてるんじゃなくて………誰かがドリブルしてるんだ。


「誰かいるのかな?」


キョロキョロと目線を左右に動かし、公園内を見渡す。


するとうちの高校の制服を着た男の子2人が、公園にあるバスケットゴールめがけて、ボールを奪い合っていた。


「コノヤロ、ボール寄こせ!!」


「そんな事言われて、ハイそうですかってやるワケ無いだろーが」


アレ……?あの2人の片方……もしかして、明智 隼斗君………?
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