一直線な人気者
モヤモヤの発信源を探すと、正体は明智君だった。


さっきは八の字に下がってたマユゲが、今はVの字につり上がっている。


腕を組み、明らかに不機嫌そうな顔をしていた。


「明智君……?なんかいきなりご機嫌ななめになってない?どしたの?」


気になって尋ねてみたものの、返事は無い。


「隼斗?本当にいきなりどうしちゃったワケ?」


真琳が聞いても、明智君は黙ったままだった。


変な明智君…常日頃変だけど、今日は特に変だ。


お弁当に何か変なもの食べたのかな?


「まぁいっか」


「―――良くないよ」


えっ?
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