一直線な人気者
「オレ、意外と嫉妬深いんだよ?」


「……ハッ?」


な…なんじゃ?このカミングアウトは。


「えーーーっと……明智君が嫉妬深かったら、何なの?それが私に何の関係が………?」


ワケが分からず、首を右に傾ける私に、明智君が顔を近づける。


咄嗟に逃げようとしたけど、私の体は明智君の両手によって強く壁に押しつけられている。


だから……逃げられなかった。


「なんで朋貴に笑いかけてるの?応援するって何?」


「明智君………」


「オレ嫌だ、桃妃ちゃんがオレ以外の男に笑うのも、触られるのも、全部………嫌だ」
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