一直線な人気者
目を凝らして見つめてみると、確かにバスケしてる男の子2人の片方は明智君だった。


真っ直ぐな黒髪が、走る度サラッとなびく。


もう1人、短い金髪をツンツンと立たせた男の子からボールを奪い、そのままシュート。


高く舞い上がったボールは、そのままゴールに吸い込まれた。


「おお……」


「やりぃ~~~!オレの勝ち!」


「チェッ……5ポイントじゃなくて、10ポイント先取にすれば良かった」


どうやら敗北したらしい金髪の男の子が、ブツブツ言っている。


あの男の子…見た事あるから、同級生だろうけど……名前分かんない。
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