一直線な人気者
何なんだろう、この気持ちは。


ここ最近、明智君のストレートな想いが嬉しいと感じてる私がいる。


動物園でナンパされた時も、そして今も。


前程明智君に対して迷惑だと思ってない私が、確実にいるワケで。


「なんでこんな事になってるんだろう……」


小さく呟くと、明智君に“何か言った?”と返される。


「何でもない………」


まだ抱きしめられている状態でちょっと恥ずかしかったけど、明智君の広い背中に腕を回してしまいたい。


そんな大胆な事を考えてしまったのは………きっと誰にも言う事が無い、私だけの秘密だ。
< 180 / 363 >

この作品をシェア

pagetop