一直線な人気者
目に鋭さを宿し、周りにいる女子生徒達を睨みつける。


「ジャマ……とっとと離れろよ」


オレが冷たく言い放つと、今まで騒がしかった周りが一斉に静まり返った。


女達は皆目を見開いて固まり、廊下にいた男子達も「「「えっ?」」」って感じに石化。


オレはその内に女達を置いて、1人で歩き出した。


「ね、ねぇ……今の、ホントに隼斗?」


「いつもと別人じゃなかった?」


「いつもあんまり騒ぎ過ぎると困ってたけど、アイツ女に“ジャマ”なんて言った事あったっけ?」


「いいや……オレは聞いた事、1度もねぇけど」
< 185 / 363 >

この作品をシェア

pagetop