一直線な人気者
なんか変な結麻達のやり取りをボーーーッと眺めてると、布施君が“あっ”と呟く。


「そいや……お前の誕生日、もうすぐだよな?隼斗」


「――――…えっ?」


明智君の誕生日が……もうすぐ?


結麻と真琳と明智君を見てみるけど、当の本人は瞬きもしないで固まっていた。


「オレ、もうすぐ16だっけ…?」


「ダァアァアッ!!お前は毎年毎年自分の誕生日、忘れ過ぎなんだよ!」


再び絶叫する布施君。


一方私は、明智君の誕生日がいつなのか気になっていた。


なんで…?


別に明智君の誕生日なんか、どうでもいいハズなのに……
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