一直線な人気者
クラスメイト……?この子が中学2年と3年の時の……?


「今だってクラス隣なのに、まさか私の事覚えてないとか言わないよね!?中3なんてつい最近の事じゃない!!」


まるで地球が滅亡する様な必死な顔で、そう言われてもなぁーーー…


「………ごめん。覚えてないや」


こうオレが答えた瞬間、女の子の動きが止まる。


唇をワナワナと震わせていたかと思いきや、思いっきり肘部分を突き飛ばされた。


「最っ低!アンタなんて、大っ嫌い!!」


オレを体育館裏に呼び出した女の子は、両目に涙を溜めて、勢い良く走り去って行った。
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