一直線な人気者
1人残されたオレは、ポカンと走り去る女の子の後ろ姿を見ていた。


なんだよ………


さっきまで“好きです”言ってたのに、ちょっと覚えていなかった位で、次は簡単に“嫌い”と言う。


しかも嫌いの前には大をつけて。


「ったく……女って、意味分からねぇ………」


右手を頭に当て、とりあえず教室に戻ろうと足を動かす。


1年生教室がある廊下を歩いてると、何人かに声をかけられた。


「よーー隼斗!」


「なぁーー明日遊ばね?ゲーセンとか!」


「あーー悪い。明日は他の友達と約束あんだわ。また今度誘ってくれよ」
< 24 / 363 >

この作品をシェア

pagetop