一直線な人気者
この2人だって、お姉ちゃん達と同じ様に様子が変な私を心配してくれているって、充分分かってた。


でもなんかあれ程毛嫌いしてた明智君関係の事で悩んでるって、真琳や結麻に言ったら………なんかまた言われそう。


心配かけたくない思いも手伝って、私はまた“何でもない”を繰り返した。


「本当に?なんかオーラが沈んでるけど」


「本当に何でもないって」


「だったらいいけどさぁ……何かあったんなら、遠慮しないで言ってね?桃妃」


真琳が私の頭をナデナデしてくれて、私の荒波にさらわれた様だった気持ちはちょっとだけ落ち着きを見せた。
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