一直線な人気者
――――と、思ったのに―――――……


「桃妃ちゃん、ここ教えてーーー!!」


1時間目が終わってから明智君が英語のノートと教科書を持って来たが、私は素早く真琳に目を向け


「よろしく!」


頭のいい彼女に押しつけて、また教室の外に出てしまった。


「結麻、真琳、体育もう走るの終わりかなぁ?」


体育の為にグラウンドに行く時も、丁度1時間前が1年B組も体育だったらしくって……


「あ、榊野さん、多富さん、長谷水さん。D組もこれから体育なんだ?」


グラウンドから戻って来た布施君と明智君に、バッタリ遭遇。
< 253 / 363 >

この作品をシェア

pagetop