一直線な人気者
「桃妃「私急いでるからっ!!じゃあねっ!!」」


明智君が私の名前を呼ぼうとしてたのは分かってたんだけど……思いっきり逃げちゃった。


「さ…榊野さん?」


布施君もよそよそしい態度の私に呆気に取られて、ポカンとしていたらしい。


後から追いついて来た結麻と真琳が教えてくれた。


「桃妃、アンタ今日明智君の事避けてない?」


お昼休み、明智君から逃げ回って消耗し切った体力を回復する為にお弁当を黙々と食べていた私に、結麻が言う。


真琳もコクコクと頷いていて、2人共私の挙動不審の原因は明智君だと見抜いてる様だった。
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