一直線な人気者
待てやコラ、なんかこの状況、オレだけがとんでもねぇ悪者みたいになってねぇか?


「オイ朋貴。オレだって“覚えてない”言ったら“大っ嫌い”って言われたんだぞ。オレも立派な被害者だっつーの」


オレは自分の席に座り、ポーンと言い放つ。


朋貴は掌で覆っていた顔を、一瞬でこちらに向けた。


「確かに簡単に気持ちを変えた二階堂だって悪いかもだけど、隼斗だって充分悪い!反省しろ反省!!」


「嫌だ。オレは本当の事言っただけなのに、反省なんかしたくない」


机に頬杖をついて言い返す。


おーー、今日もいい天気だなぁ。
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