一直線な人気者
能天気に窓の景色を眺めていたオレの視界に、呆れと怒りのオーラを漂わせた朋貴が割り込んで来た。


「お前いい加減にしろ!この間告白された時は考えとく言っといて女の子帰ろうとしたら『あっ、ムリだ』ってそれだけ言って戻って来て………!!あの後オレ、フォローすんの大変だったんだぞ!?」


「…………だってよ……“恋”ってどういうものなのか、よく分からねぇんだよ、オレ………」


「――――っ、隼斗……」


オレの呟きを聞き、朋貴の周りの黒かったオーラが、少し薄れる。


朋貴はそのままオレの隣のヤツの席に、腰を降ろした。
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