一直線な人気者
聞こえて来たのはすぐ上のお姉ちゃん、つまり榊野三姉妹次女の声。


「桃妃ーー」


「開けてーーー」


続いて親友2人の声も聞こえて、慌ててベッドから起き上がった。


ガチャッと扉を開ける。


「よっ!急に来てごめん!」


「ケーキ買って来たよ!食べるでしょ?」


ニコニコ笑顔の結麻と真琳が、次女のお姉ちゃんと共に立っていた。


「桃妃、私紅茶いれて来るね」


「あ、ありがと…」


お姉ちゃんはキッチンに向かい、私は結麻と真琳を部屋の中へ。


真琳がケーキの箱をテーブルに置くのを見ながら、口を開いた。
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