一直線な人気者
――――えっ?


昨日って………まさか。


「結麻、真琳……昨日の事ってもしかして……放課後の私と明智君のやり取り?」


恐る恐る尋ねると、2人共ズレる事無くピッタリ揃って頷いた。


途端に、私のこめかみに冷や汗が伝う。


今から結麻と真琳に何て言われるか、聞かれるか、楽に想像出来た。


「桃妃アンタ、よくもウソ何個もベラベラと並べられたわねーーー」


「本当はなんで隼斗の事避けてたのよ?言っとくけど、私達にまで隠し事しないでよね!!」


―――やっぱり、想像通りだ。


この2人には…敵わない気がする。
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