一直線な人気者
多分私が幾ら誤魔化そうとも、結麻と真琳は私が真実を話すまで食らいつく。


こうなったら隠し事は出来ない……全部きちんと話さなきゃ。


「……2人共ごめん。私本当は昨日明智君の事、ずっと避けてた………」


俯きながら話すと、どちらも「「やっぱり」」と漏らす。


結麻に至ってはもうすでに呆れている様に見えた。


「で?どうして避けてたの?」


ホワイティーアッシュの髪を後ろで1つに縛った真琳が、私に優しく問いかける。


きちんと話そうとしたけど、お姉ちゃんが人数分の紅茶を持ってやって来たので、タイミングが奪われた。
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