一直線な人気者
本当は言いたくないし、黙っていた方がいい気もする。


けど2人にこれ以上心配かけたくないし、きちんと話すって決めたんだから、言わなきゃダメ。


強く自分を叱咤して、続きを語った。


「その帰り道の途中で、明智君に電話がかかって来たの。相手は『那由』って、明智君が呼んでた」


私は結麻と真琳に、全てを話した。


明智君に那由ちゃんから電話がかかって来た事、明智君とよっぽど親しいらしい事。


笑顔で那由ちゃんと話す明智君を見てると何だか無性に心がざわついて、次の日も顔が見れずに逃げまくった事等………全てを。
< 290 / 363 >

この作品をシェア

pagetop