一直線な人気者
室内に桃妃ちゃんのすっとんきょうな声が響き渡る。
いきなり桃妃ちゃんが近づいて来てオレの両肩をガシッと掴んだので、オレは驚いて後ろに仰け反った。
「お、男!?男の子なの!?那由って!!」
「え、ああ、うん……」
「ウソ!だって那由って女の子みたいな名前じゃない!」
「だって……那由、本名じゃねぇもん」
「!?」
瞬きを高速で繰り返す桃妃ちゃんをどうにか落ち着かせ、オレはきちんと説明した。
「ハトコの本名、那由行《なゆゆき》って言うんだ。でも言いにくいから、小さい頃から“那由”って呼んでんの」
いきなり桃妃ちゃんが近づいて来てオレの両肩をガシッと掴んだので、オレは驚いて後ろに仰け反った。
「お、男!?男の子なの!?那由って!!」
「え、ああ、うん……」
「ウソ!だって那由って女の子みたいな名前じゃない!」
「だって……那由、本名じゃねぇもん」
「!?」
瞬きを高速で繰り返す桃妃ちゃんをどうにか落ち着かせ、オレはきちんと説明した。
「ハトコの本名、那由行《なゆゆき》って言うんだ。でも言いにくいから、小さい頃から“那由”って呼んでんの」