一直線な人気者
いきなり誕生パーティー参加者達が私と明智君を見ながら固まってしまったので、私は焦る。


ど、どうしよう……不釣り合いとか思われてんのかな?それとも服がおかしいとか?


一気に静寂が訪れたリビングに、気マズさと恥ずかしさを覚える。


「なぜに皆、この反応?」


隣に立っていた結麻も、不思議そうに呟いていた。


「榊野さん、挨拶してみて?」


「えっ…でも……」


「大丈夫だから。ね?」


再び布施君に耳打ちされた私は、小さく頭を下げた。


「榊野 桃妃です……皆さんよろしくお願いします」


これで…いいのかな?
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