一直線な人気者

結麻と真琳が楽しそうに笑う傍で、明智君が“コンビじゃなくてカップルね！”と断言。


「もう……アナタには恥ずかしさというものが無いんですか」


微かに頬を赤らめて呟くと、後ろから笑い声が聞こえた。


「隼斗には羞恥心ってもの、多分欠片位しか無いよ、榊野さん」


え………


クルッと振り返ると、１６５ｃｍ位の身長の男の子が、爽やかな笑顔で私を見ていた。


誰……？私、この人と会った事あったっけ………？


「あの…アナタは？」


一生懸命記憶の糸を手繰り寄せるも、どうにも思い出せないので、失礼を覚悟で尋ねた。